[00:00:00] 海のまにまに - YOASOBI
[00:00:00] 曲：Ayase
[00:00:00] 夜の合間を縫うように
[00:05:00] 走る電車の中ゆらり
[00:10:00] 後ろ向きに流れる景色をひとり
[00:16:00] 座って 見ていた 見ていた
[00:20:00] 昼下がりの陽射しは
[00:21:00] 夕陽のオレンジ色に染まって
[00:25:00] 藍色の空に押し潰されていく
[00:30:00] その最後の光を惜しむように
[00:32:00] 目で追いかけたのは
[00:36:00] 今日で バイバイ だから
[00:44:00] 明日を捨てる為に
[00:46:00] 飛び出した逃避行
[00:49:00] 片道分の切符で行ける
[00:52:00] とこまで行くの
[00:54:00] どこにも
[00:55:00] 居場所なんて無い私をこのまま
[00:58:00] 夜に置いてって 置いてって
[01:11:00] 不意に窓から見えた景色が暗闇に
[01:14:00] 気付いたあれは
[01:15:00] そうだきっと夜の海
[01:17:00] 出来心に手を引かれて
[01:19:00] 降りた海辺の町
[01:20:00] 波の音にただ導かれるように歩く
[01:24:00] 誰かに呼ばれるように
[01:26:00] 近付いた海のほとり
[01:27:00] ここにはひとり
[01:29:00] もうこのままいっそ体をここに
[01:31:00] なんて考えていた私の前に
[01:34:00] 突然現れた君は
[01:36:00] 月明かりの下
[01:37:00] 青白い肌
[01:38:00] 白のワンピース
[01:41:00] 「こんなとこで何しているの？」
[01:44:00] なんて急に尋ねるから
[01:46:00] 言葉に詰まりながら
[01:48:00] 「海を 見に」
[01:50:00] 君は何かを取り出した
[01:55:00] それは少し古い花火セット
[02:00:00] そこで気付いた
[02:03:00] 彼女はコンクリートの上
[02:07:00] 裸足だった
[02:10:00] 今日で全部終わりにする
[02:12:00] と決めたから
[02:15:00] きっと私があの世界に
[02:17:00] 近付いたから
[02:20:00] 視えてしまった出会ってしまった
[02:22:00] そんな君と二人で
[02:26:00] 花火の封を切った
[02:34:00] なかなか点かない花火に
[02:36:00] 火を近付けながら
[02:39:00] 私がここに来た理由を
[02:41:00] 君は当ててみせた
[02:44:00] そして何度もやめなよって
[02:46:00] 真剣な眼差しで言った
[02:52:00] だけど
[02:53:00] その瞬間この手の先で光が弾けた
[02:58:00] 思わず「点いた」と
[02:59:00] 二人で揃えて叫んでた
[03:03:00] これでもかと輝く火花の
[03:05:00] 鋭い音が響いた 響いた
[03:12:00] ゆっくり眺める暇もなく
[03:14:00] 消えていく輝きを
[03:17:00] もったいなくて
[03:18:00] 最後の一瞬まで追いかけた
[03:22:00] 電車の窓から見えた
[03:24:00] 最後の太陽を惜しんだように
[03:29:00] 追いかけた
[03:32:00] やっぱり 私
[03:36:00] ねえ夜が明けたら君は
[03:45:00] どこかへ消えてしまうのかな
[03:55:00] 夜の帳を抜け出して
[04:00:00] 朝の光で目が覚めた
[04:05:00] 隣を見ると当たり前のように眠る
[04:12:00] 君の姿